生まれ落ちから強い子牛
2015.07.29和牛の血統について
素牛の価格は平均で50万、60万円を超えてどんどん高くなって行きます。特に発育の良い子牛はビックリするぐらいの高額で取引されています。
繁殖農家さんは子牛を販売することで初めて利益が生まれるのですが、出荷前に子牛が突然死んでしまうと経済的にも精神的にも辛いです。
そこで少しでも繁殖農家さんのリスクを減らせるポイントを簡単にまとめました。
1、3つの系統(但馬、糸桜、気高)を順に交配することで雑種強勢を利用して強くする。
2、繁殖母体と同じ系統の種雄牛を交配しない。
3、「芳之国」「福栄」などの遺伝病を保因している可能性のある母体は遺伝子検査をする。
4、牛を大きくする交配を意識する。
5、産子数や後代数の多い実績のある種雄牛を選択する。
以上、簡単ですが基本をまとめました。
特に3の遺伝病を保因している可能性のある母体の遺伝子検査は、機会があれば是非行って下さい。
遺伝病を保因している種雄牛の中にはBMSの育種値が非常に高い種雄牛もおり、そういった種雄牛を遺伝病を保因していない母体に交配することで、遺伝病のリスクを取らずに高能力の素牛が生産することが出来ます。